マイルミチ

旅と食事とそのキロク。

(福岡:高砂)Restaurant SNOW (レストラン スノゥ)

 

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2020年7月上旬に天神の南、高砂にオープンした「Restaurant SNOW」。海野元気シェフのフランス、ベルギー、デンマークでの経験を生かして「フレンチのテクニックとニューノルディックの概念を以って、地元九州の郷土料理を表現する」がコンセプトとのこと。

 

「北欧料理」というあまり馴染みのない料理に興味が有ったのと、その上でコンセプトの通り、九州の食材に拘っているということで、福岡で訪れる価値が有ると考え、今回の訪問となりました。

 

お店に入った瞬間から感じるシェフの美味しいもの食べて、美味しいものを飲んでください、というオーラに、これは良いお店だ、と直感します。

 

それでは、さっそく今回のコースを頂きます。

 

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(うずらの卵の燻製、レムラードソース) 

最初はこちら。うずらの卵に合わせるのは、デンマークのマヨネーズのようなタルタルソースのようなレムラードソース。さっそく北欧を感じる料理で嬉しい。

 

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(チチャロン風魚の皮のフライ、パプリカのマヨネーズソース) 

豚の皮を揚げたチチャロンを魚の皮で。シンプルな見た目ですが、シェフの試行錯誤が詰まっており、8工程、36時間かかっているとのこと、、、。スモークパプリカソースとの相性もばっちり。

 

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<Taste of Kyushu 九州各地の味> 

九州各地の食材、それぞれの産地の上に置くという趣向。蛸と佐賀県の珍しい柑橘「げんこう」のジュレ、糸島産ゼブラナス、長崎産キビナゴ、雲仙ハムのハムカツ、熊本県南関あげとデンマークのチーズ。食材が豊富な九州を感じます。

 

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ちなみにカトラリーはテーブルの引き出しに入っており、自分で好きなものを使用する方式です。 

 

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<New Nordicのガスパチョと北海道産トマトのソルベ> 

野菜のガスパチョとトマトのソルベ。この時は気温が高い季節でしたので、ガスパチョがぴったりでした。

 

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 <エビとキャビア>

貝の殻に見立てた米で作ったパリパリの殻の中に、九州産の真海老とアボカド、キャビア、味付けは塩とレモンのみ。シンプルながら、海を感じる一品。

 

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(自家製パン) 

シェフの奥様がパン作りが趣味とのことで、自家製パンにも力が入っていました。この日は趣味の域を超えた美味しいパンが3種類。別の席のおじさまが、パンが美味しい!と絶賛しておりました。

 

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<糸島産真鯛 ソルト&スモーク クレソンの雪> 

店名の「SNOW」にちなんだクレソンの雪をテーブルでかけてくれます。クレソンの雪は口の中ですっと溶けて、本当に雪のよう。

 

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<フォアグラのテリーヌ リュバーブのコンポート> 

シンプルに美味しいものをということでフォアグラのテリーヌ。リュバーブのコンポートと共に。

 

ちなみにこちらのレストランでは、シェフの母方の実家がある関係で、基本的に小石原焼を使用しているとのこと。

 

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<北海道産ホタテ貝 ムールのソースと海藻> 

ムール貝は広島産、とのこと。そして、よく見ると透明な丸い物体が、、、。これは、そう、みたままのタピオカなのです。デンマーク人はタピオカが大好きらしく、料理などにも使うことが多いとのこと。

 

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<玄海産・オニカサゴのポワレ オータムポエムとブイヤベースのソース>
鹿児島産の生の落花生とパースニップという野菜のピュレ。生の落花生の香りが良く、食感も面白い。オニカサゴとブイヤベースのソースは勿論相性ばっちり。

 

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<熊本・阿蘇赤牛のドライエイジングビーフ !玉葱ⅹタマネギxたまねぎ!>

45日熟成の阿蘇赤牛のシンタマです。赤牛の熟成肉ならではの旨味を噛みしめながら、幸せになれる一品。シンタマなので、噛み応えも有るお肉でした。メニュー名の通り、様々な形で提供されている「タマネギ」も楽しい一品。

 

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<福岡郷土料理 糸島サザエご飯 肝バターのリゾット仕立て> 

シェフはコースの中で何か1品は九州の郷土料理を、と考えているようで、今回は糸島のサザエの炊き込みご飯を再構築したサザエのリゾットでした。サザエの胆を入れたソースでリゾットを作っており、適度な苦みを感じる、シメに相応しいメニュー。

 

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<トマトと蜂蜜のソルベ> 

北海道産トマトの水分のみで作ったソルベ。当然トマト!というお味。

 

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<福岡県産イチジク 紅茶とキャラメル> 

トヨミツヒメの下にあるシートのようなものは、、、??これは当然食べる事が出来るキャラメルのシートなのです。シェフの遊び心が詰まった一品。

 

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<チョコレートのデザート> 

そして、これ。九州の方には「ブラックモンブランの再構築です」という説明で、笑って頂けるが、その他の地域の方は「ぽかん」となるとのこと。佐賀県竹下製菓の「ブラックモンブラン」をオマージュした一品。メニューに商品名はまずいかな、とのことでメニュー表記は「チョコレートのデザート」ですが、確かにこれは「ブラックモンブラン」。チョコレートのムースと7種類のチョコレートのハーモニーが楽しい一品。

 

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最後のコーヒーと小菓子までたっぷりと。

 

「美味しいものを少しずつ、沢山の種類を」というシェフのコンセプトが反映された、大満足のコースでした(今回は¥10,000+のコース)。フレンチとは少し違う北欧料理のテイストも新鮮で楽しかった(もちろん美味しかったですし)。何より、シェフの美味しいだけではなく、少し面白いもの、楽しいものを出したいという姿勢が伝わってきて、自然と笑顔になるディナーでした。

 

シェフの気合いはランチコースにも表れており、3500円のコースながら、目玉は15種類前後というデザート。これを一人で仕込んでいるシェフ、すごいなぁ、、、。

 

伺ったのはオープンから2か月少しでしたが、既に多くの九州食材が使用されており驚きました。今後どんどん生産者の方とのパイプも太くなっていくでしょうし、食材の充実と共に、料理自体もこれから益々進化していきそうで、次の訪問が楽しみです。

 

それでは、また。次回の美味しいお店でお会いしましょう。    

 

【レストラン スノゥ】

アクセス:福岡市地下鉄七隈線渡辺通駅、薬院駅から徒歩5分

営業時間:(ランチ)12時~14時、(ディナー)18時~23時

<21時過ぎから空きがあればワインバーとしても営業>

定休日:火曜日、水曜日

予約:TEL

TEL:092-707-2184

Webページ: 無し

予算:(ランチ)3,500円(ディナー)7,500円と10,000円のコース。(消費税別)