マイルミチ

旅と食事とそのキロク。

(広島:宮島口)AKAI (アカイ)

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広島が誇る世界遺産「宮島」の玄関口「宮島口」から8分ほど歩いたところにある「AKAI(アカイ)」。若手料理人のコンペティション(RED U-35)で2017年にグランプリを獲得した赤井シェフが地元広島で古民家をリノベーションし、2019年5月にオープンしたレストランです。今回はランチでの訪問となりました。(AKAIはランチ/ディナーとも同じメニューでお任せコース¥11,000(税込)のみ)

 

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店内はカウンター8席のみ。料理と同じでシンプルながらセンスの良い空間です。

 

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(香茸 おかゆ)

今回は、広島県庄原市の香茸のお粥からスタート。味付けは塩とオリーブオイル。振りかけた酢橘の皮がアクセント。シンプルに美味しい、AKAIらしいスタート。

 

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(ワタリガニ 夏野菜)

瀬戸内のワタリガニと広島産夏野菜にお出汁のジュレ。緑色の野菜は「四角豆」、ナス、トマトなど。AKAIの料理はシンプル故に、「和」を感じることが多いのですが、これなどはまさに「和」でした。

 

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(天然のうなぎ)
広島県福山市島田鮮魚店の天然のうなぎ。カウンターでシェフが焼くところを見ながら、出てきたうなぎを食べるって最高ですね。これまた塩とワサビでシンプルに食べます。ワサビは広島の植本わさび本舗のもの。広島の食材連発で嬉しくなります。

 

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(安芸高田市の鹿)

広島県安芸高田市の鹿のハンバーグ(?)登場。ソースは鹿の骨と赤ワインなどから作ったものをマッシュポテトと共に。鹿肉の旨味をしっかり感じることが出来て、満足です。

 

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(唐津の真鯛)

真鯛は佐賀県唐津の大山鮮魚店のもの。処理に定評のある大山鮮魚店、流石の真鯛でした。冬瓜とスープは宮島のあさりと昆布、酢橘の皮とオリーブオイルがアクセント。これもまさに「和」。オリーブオイルが入っているものの、素材の旨味を生かしたそぎ落とした料理。

 

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入店直後からシェフが焼いては休めて、大事に育てていた鶏肉がメイン。鶏は広島県北広島町「ふぁーむbuffo」のバフコーチン。 

 

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(バフコーチン)

色んな部位を盛り合わせで。この「バフコーチン」、食べたらわかるのですが、本当にすごい鶏だと思います。とにかく味が「濃い」です。こんなに旨味の有る「ささみ」には中々出会えません。ソースは鶏のガラを焼いて、赤ワインと合わせたもの。シェフの最高の火入れと、天草の塩と先程と同じ植本わさび本舗のわさびを合わせて食べれば、思わず目を瞑り幸せになってしまいます。

 

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(湯来町の水)

ここで水の町と言われる広島県湯来町の水で一旦リセットします。

 

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(木下牛のハヤシライス)

シメはハヤシライス。シンプルにとても美味しいです。木下牛は、言わずと知れた滋賀県で飼育されている近江牛。木下牛が美味しいのは知っていますが、ここで何故?とシェフに聞いてみると、木下牛は広島の竹鶴酒造の酒粕を食べて育っている縁からとのこと。これだけをランチで食べたい。(AKAIの通販でハヤシライスを販売しているのですが、これと同じなのか聞けばよかった、、、)

 

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(牛乳のアイス)

広島県三次市「三良坂フロマージュ」の牛乳のアイス。赤井シェフが凄いのは、デザートも本気で美味しいところ。シンプルな牛乳のアイスを「美味しい!」と感じさせるところが、素晴らしい。

 

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(プリン)

そして、これも毎回楽しみな、プリン。メインで出てきた「バフコーチン」の卵を使ったプリンです。これ、なんていうか、めちゃ美味しいんです、、、。口に入れた瞬間「うまっ!」っとなる感じ。毎回おかわりしたくなります。これが最後に出てくるから、AKAIのコースは満足度が高いのです。

 

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(コーヒー)

カウンターで見ていると、シェフが並々ならぬ真剣さでコーヒーを入れていることが分かります。手間暇かけてちゃんと入れたコーヒーは美味しいに決まっている。ということで、ちゃんとコーヒーまで美味しい。細部まで手を抜かない、美味しいものを食べて欲しい、という赤井シェフの気持ちが感じられるコーヒーです。(コーヒーの淹れ方は、わざわざ広島市内のお気に入りコーヒー店で教えてもらったとのこと。)

 

ということで、今日も大満足のランチでした。

 

赤井シェフは修行はフランスでしたが、「フランス料理を学んだという訳でもないし、料理のジャンルに拘りは無い」とおっしゃっています。シンプルさを追求してるので、「和」を感じると言われることも多いようですが、美味しさを追求したらそうなっているのかもしれないとのこと。今後も、自らのセンスで料理を進化させていくであろう赤井シェフの料理が楽しみです。

 

それでは、また。次回の美味しいお店でお会いしましょう。     

 

【AKAI(アカイ)】

アクセス:JR山陽本線宮島口駅徒歩8分

営業時間:ランチ12時から、ディナー19時から

定休日:木曜日、金曜日

予約:POCKETCONCIERGEなどネット予約のみ(予約必須)

予算:昼/夜ともに11,000円(税込)のコースのみ。(ドリンクメニュー無し。ワイン、凍頂烏龍茶などグラス1杯2千円弱?) 

(その他)ゴ・エ・ミヨ2020:3トック(15.5/20)