今宵のディナーは、福島から西天満に移転した「いし井」にて。古民家を改装した素敵な外観です。2階は先日訪問した「鳥傳囲」(https://www.mairu-michi.com/entry/2020/07/23/005412)で、1階が「鳥匠 いし井」です。 この時は、ちょうどミシュラン大阪2021が発表された時期でしたので、「一つ星」獲得のお祝いに胡蝶蘭が届いていました。
カウンターのみの10席。営業形態は一斉スタートの2回転(18時~/21時~)です。
(胸肉 梅肉)
先付けとして胸肉の梅肉添え。入店時から切って置いてあり気になっていましたが、全員揃うのに時間が掛かった為か、少し乾燥気味で旨味もそこまで感じず、ちょっと残念なスタート。
(ささみ)
わさびとささみ、この組み合わせは間違いないですよね。
(調味料 おにおろし)
山椒、一味唐辛子、塩、レモンなどの調味料。このクラスの焼鳥になると調味料を追加で付けるのが勿体なくて、ほとんど使わないので、何となく勿体なく感じます。おにおろしは、醤油かポン酢か選べました。 醤油を選びましたが、少し塩辛かったのが残念でした。
(せせり)
流石の火入れで美味しい、せせり。
(チキンカツアボカドタルタルバーガー)
日替わりで出てくるバーガーです。遊び心を楽しむ一品と理解しており、味は普通、、でしょうか。
(ヤゲン軟骨)
コリコリ、軟骨。
(ぎんなん)
ぎんなんの香りがしっかりするのが良いですね。
(砂ずり)
めちゃ美味しかった。この後も感じますが、こちらは内蔵がとにかく美味しいと思いました。
(アスパラガス)
オーストラリア産のアスパラガスに、濃厚トリュフと白子のソースと淡雪塩。トリュフと白子と塩は美味しいに決まっています。
(モモ)
やっぱり美味しい、王道の部位ですよね。
(ハーブサラダ)
梶谷農園のハーブサラダ。 さすがの梶谷農園で、美味しいのですが、届いたハーブをそのままなので、ここで食べる価値はあまり感じませんでした。
(塩つくね)
つくねはタレか塩か選べます。 塩が好きなので塩で。軟骨が入っているタイプ。
(チキンコンソメスープ)
スパイシーな濃いめのスープ。ほっこり。
(ハラミ)
みんな大好きハラミ。
(背肝)
たっぷり脂が乗った背肝。 油の旨味を堪能。
コースはここまでなので、以下は追加の串。
(ちょうちん)
やっぱり食べたくなるちょうちん。内臓部分の旨味が素晴らしい。
(ぼんじり)
ぼんじり好きなので、コースで出てこないと頼んでしまいます。
(本日の〆)
5種類からの選択となります。
(グリーンカレー)
ここで敢えてグリーンカレーを選んでみました。しっかりスパイスの利いたカレーで当然鶏の旨味も出ており、美味しかった。
(親子丼)
定番の親子丼は安定の美味しさ。
(ブランマンジェ)
北新地の有名店「カハラ」製の「コーヒーオイル」が、何とも言えないコーヒーの香りでブランマンジェとベストマッチ。お土産に買って帰りたいくらい美味しかった。お代わりしたかった。
ということで、「鳥匠 いし井」のコースを紹介してきました。ミシュラン大阪2021で一つ星も獲得されていますし、予約困難店ということで、評価も人気もしっかり獲得されていると思うのですが、個人的には少し物足りなかったかな、という印象です。
先付けの胸肉の乾き具合、日替わりバーガーの遊び心に乗れない、梶谷農園のサラダには何か工夫が欲しかった、焼き鳥として内蔵系は美味しかったけど、それ以外の部位は普通に感じた、ということで、少し「高い」と感じるお会計。
好みが合う合わないの問題も大きいと思うのですが、「焼鳥バブル」と言われている高級路線のお店は、どうも合わないようです。神戸の「焼鳥かさ原」https://www.mairu-michi.com/entry/2020/10/06/222558でも感じたのですが、「焼鳥」という枠を超え、日本料理やフレンチなどの技法を入れて「料理」に近付こうとすると、逆にそれらの専門の料理と比べてしまい粗が目立ってしまう気がします。
「焼鳥」というジャンルではシンプルに鳥を焼き、満足度の高い値段で提供しているお店の方が、僕には合っているようです。そんなこんなで、「焼鳥バブル」には乗れないかな、と思った夜でした。
美味しいお店を探して、今日もゆく。また、次回の美味しいお店でお会いしましょう。
【鳥匠 いし井】
営業時間:18時~/21時~ の2部制
定休日:不定休
予約:TEL、OMAKASE
TEL:06-7708-7864(11時~16時)
予算:お任せコース8,800円(税抜)+追加串+ドリンク
(その他)ミシュラン大阪2021:一つ星