マイルミチ

旅と食事とそのキロク。

(石川:能登)「ふらっと」のディナーで発酵王国能登の郷土料理とイタリアンが融合した唯一無二のコースを堪能する

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ふらっと宿泊時のお楽しみは、能登の郷土料理とイタリアンが融合したディナー。今夜はどんなメニューなのか、わくわくしながら、お腹を空かせてダイニングルームへ。

 

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一品目はこちら。美しい輪島塗の器に見とれてしまいます。  

 

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(かぼちゃといしりのスープ)

ぱかっと蓋を取ると、蓋の裏側も素敵。輪島塗、良いなぁ。

 

スープの中には、石川県といえばの金箔がたっぷり。濃厚なかぼちゃの味を楽しみながら、感じる更なる旨味こそが魚醤「いしり」の旨味。一品目からぐっと食欲を刺激され、後に続く料理が楽しみになる一品でした。

 

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(ナメラバチメ(キジハタ)、酢橘、紫蘇)

美しい皿は、能登の作家の方の作品で「水たまりのお皿」という名前だそう。見る角度によってキラキラと反射が変わる様子は、まさに水たまり。 

 

キジハタを爽やかな酢橘、自家製の紫蘇、でさっぱり頂きました。

 

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(ガーリックサザエ、能登パンのパン)

ガーリックサザエは、アヒージョのあの味。もちろんガーリックだけではなく、様々な能登の食材の旨味も詰まっていて、美味しいに決まっている一品です。パンは昔「ふらっと」が有った敷地で、現在営業している「能登パン」のもの。ガーリックサザエで食べるパン、最高です。

 

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(フィッシュアンドチップス風 パルミジャーノレッジャーノ、トビウオ、自家製梅干し)

遊び心を感じさせる一品。フィッシュアンドチップスのようですが、まずトビウオのフライがすこぶる美味しい。トビウオってこんなにジューシーだったっけ?という旨味。能登の海の豊かさを感じます。

 

赤いソースはケチャップと見せかけて、梅干し。しかもとても酸っぱいもの。この梅のソースをつけると、この料理が一気に「和」になるから面白い。

 

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(白ナス 岡山県吉田牧場カチョカバロ)
ナスが美味しい季節なので、ナスのステーキは大変美味しいものなのですが、チーズがあの吉田牧場のカチョカバロ。いやーこのカチョカバロは、凄かった。あふれ出るチーズの旨味と、深みのある味わい、、、、また食べたい、、、。

 

チーズの下には自家製カラスミも隠れており、旨味溢れる一品でした。 

 

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(イカと豆の自家製アッラキタッラ)

 キタッラというパスタが出てきて、そうだ、これは「イタリアン」だったと思い出しました。美味しい歯ごたえのある自家製麺とプリプリのイカ(石川県の県魚です)、夢中で食べてしまいました。

 

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(鯛のグリル、サラダ)

今日のメインは鯛。 シンプルですが深みを感じるソース(もちろん「いしり」も隠し味にに入っています)と共に頂く鯛の旨味、サラダも野菜の旨味が濃い、満足できるもの。

 

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(セミフレッド、エスプレッソ)

本日のディナーの名残を惜しみながら、デザートです。自家製セミフレッド。これまた美味しくて、お代わりしたかった、、、。

 

ということで、ある日の「ふらっと」のディナーを紹介してきました。

 

能登の食材を、古くからこの地で民宿をやってきた調理技術や「いしり」などの能登独自の発酵食品を生かし、イタリアンと融合させた料理は、ここでしか食べることが出来ない、新たな「郷土料理」を生み出している素晴らしいものだと感じました。

 

わざわざ能登まで行く価値が有る、料理だと思います。

 

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ダイニングルームに飾ってあった、智香子さんとベンさん、お二人の写真。 二人の雰囲気も温かくて良かったなぁ。

 

また、機会をみつけて、この料理を食べに能登を訪れよう。そう強く思った夜でした。

 

次の記事では、「ふらっと」宿泊のお楽しみはディナーだけではない、これぞ民宿!という郷土料理が頂ける、朝ごはんを紹介していますので、是非ご覧ください。

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【ふらっとの概要について】

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