(2020年09月07日更新)
大阪の人気焼鳥屋さん「鳥匠いし井」が福島から西天満へ移転したというのは聞いていましたが、2020年6月末に、2階で「鳥傳囲(とりでんかこい)」という別業態のお店を始めており、「水炊き+焼鳥コース」が頂けるとのこと。
「水炊き」は専門店で食べる事が多く、本格的な焼鳥との組み合わせは未経験ですので、鶏好きとしては、ワクワクしながらの訪問となりました。
2回転目でしたので21:30からと遅い時間になっており、既に真っ暗でしたが、店舗は古民家を改築した素敵な雰囲気でした。
「鳥傳囲」の座席数は、カウンター6席、座敷4席の10席のみ。ちょっとした集まりで貸し切りなども出来れば素敵かもしれません。
ホロホロ鳥、ハーブサラダ、バゲット+自家製レバーペーストからのスタート。ホロホロ鳥は勿論のこと、ハーブも美味、そして、間違いのないレバーペーストでテンションを高め、焼鳥へ向けて準備が整います。
焼鳥は、せせりから。大ぶりなポーションに旨味が凝縮。焼き加減も香ばしくて良い感じ。
立派なズリ。こりこりした食感と共に味わいます。
かわいいお皿に乗って、つくねが登場。塩とタレ、両方って良いですよね。食べ比べを楽しんでいると、あっという間に無くなりました。軟骨入っているコリコリも楽しめるタイプ。
続いて、ハラミです。ハラミって何故こんなに美味しいのでしょう。
焼鳥の最後はかしわでビシッと。これぞ鳥の旨味、を味わいます。
焼鳥を満喫し、いよいよ水炊きの準備となります。柚子胡椒、生七味などの調味料も。
自家製ポン酢、塩、ネギ、唐辛子、などの調味料もお好みで。
福岡式の最初はかなり薄いスープではなく、最初からある程度の濃いスープで提供されます。
本日の具材です。美味しそう!鳥がプリプリ。
どこからどう見ても美味しそうなつくね。
鍋は全て作って頂けるので、出てきたものを食べていれば幸せになれる、というシステムです。
まずは一杯目の鶏スープ。すでに美味しい。
胸肉と手羽元から頂きます。手羽元はホロホロ、胸肉も旨味がじゅわーで美味しい。
水炊き用の鶏は青森シャモロックを使用しているとのこと。出汁が良く出て、鍋に向いているとされている品種です。
鶏スープ2杯目。だんだん濃くなるスープを飲むために水炊きを食べているのかもしれない。
もも肉、つくね。もも肉も美味しいのですが、自家製つくねは、期待通りフワフワで美味しい。
キャベツとつくね。キャベツの甘み、そして、つくねアゲイン。ふわふわアゲイン。
ネギとえのき。鶏の余韻を感じながら、さっぱりと、ですね。
3杯目の旨味が凝縮された鶏スープ。いつも思うけど(?)、これ持って帰りたい。
シメは麺か雑炊が選べますが、せっかくの鶏スープを満喫したいので、両方お願いしました。硬めの自家製麺、美味しい。
最後は雑炊で、残った鶏スープを全部平らげました。この雑炊の為に、頑張って出汁を取ってきたと思うと(?)、感慨深いです。シメの雑炊食べていると、鍋って最高!と思いますよね。
デザートは白ワインゼリーと、下にキウイ&ブルーベリー。最後はさっぱりと。
ということで、焼鳥から水炊きコースにて鳥尽くしを満喫しました。焼鳥が名店「鳥匠いし井」の焼鳥をベースにしている、というのはこのお店の強みですし、1階で焼鳥屋さんをやっているからこそ、2階でも焼鳥を出せるとおっしゃっていました。確かに水炊きだけのお店が焼鳥用の鶏を準備しておくのは至難の業ですよね。
「水炊き」を始めるという事で、福岡にも視察に行っており、同じく焼鳥屋さんがやっていて個人的にお気に入りの「橙」について聞いたところ、やはり訪問したとのことでした。
なんとなく「大阪で水炊きを食べよう」とは、あまり思わないのですが、焼鳥とセットということであれば、このお店だけの強みですし、アリだな、とは思いました。
ただ、水炊きのみのコースで5,000円++(焼鳥付のコースは6,500円++)は、難しいところですが、安くは無いですね。福岡なら1人前3,000円前後で食べる事が出来ますから。大阪の場所代、座席は10席のみ、鶏も青森シャモロック、なので、納得はするのですが。
なんだかんだ言って、鶏好きには「鳥匠 いし井」と共に、要チェックなお店であることは間違いありません。鍋は水炊きだけではなく、「鳥すき」なども提供予定とのこと。そちらも楽しみですね。
(追記)
その後、水炊き、軍鶏鍋、鳥すき鍋と3種類の鍋、それぞれ焼鳥5本が付く焼鳥付のコースが選べるメニュー体系になったようです。それに伴い、値段も改定(例:水炊きコース5,500円++、水炊き+焼鳥5本コース7,300円++)されているようですので、最新情報はWebなどで確認してください。
個人的には少し値段上がって、魅力が薄れたかなぁ、という所感ですので、一旦「ためログ」タグは外しています。「水炊き」は福岡で同等の美味しいものをもっと安く食べる事が出来るというのがその理由ですが、そうそう福岡に行かない、行けない、という鶏好きの方にとっては、大阪で食べる「水炊き+焼鳥コース」というこちらの特徴は変わらず魅力的だと思います。
【鳥傳囲】
住所:530-0047 大阪府大阪市北区西天満3-11-4
電話:06-6130-9480
駐車場:無し(周辺にコインパーキング有り)
営業時間:17時~24時
定休日:不定休
予約:電話、OMAKASE