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(滋賀:余呉湖)「徳山鮓」で発酵料理を満喫する(ランチ編)

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美味しいものを食べるために遠出をしたり、旅行をしたりすることは、楽しいですよね。

 

人は美味しいもののためなら、何処まででも行ける。

 

かのミシュランガイドも、三つ星の基準は「そのために旅行する価値のある卓越した料理」ですからね。

 

ということで、今回は滋賀県余呉湖のほとりにある「徳山鮓」のランチレポートをお届けします。

 

 

「徳山鮓」について

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琵琶湖の北にある余呉湖のほとりにある「徳山鮓」は、徳山浩明さんが2004年に開業した「オーベルジュ」(=宿泊施設付きレストラン)です。

  

「徳山鮓」の特徴は、地産地消を目指し「余呉湖」や地元で採れる食材を生かした料理、そして滋賀の郷土料理「熟鮓(なれずし)」*1を始めとする発酵料理の数々です。

 

その拘りの料理が素晴らしく、全国から食べたいという人々が集まってきています。また、2017年1月8日放送の「情熱大陸」で「発酵料理人」として徳山浩明さんが登場しましたので、観た方もいらっしゃるかもしれません。

 

そんなこんなで、現在では、予約がかなり取り辛くなっています。。。

 

例えば、今回は土曜日にお伺いしましたが、予約の問い合わせをした日から5か月待ちました。それが一番近い予約可能日だったんですよね。平日であればもう少し予約は取りやすいとお聞きしましたが、予約に関しては覚悟しておいた方が良いです。 

 

「徳山鮓」住所、アクセス、営業時間などについて

住所:滋賀県長浜市余呉町川並1408

TEL:0749-86-4045

営業時間:12時~14時30分(ランチ)、18時~21時(ディナー)

アクセス: JR余呉駅(京都駅から約1時間30分)から無料送迎有り、無料駐車場有り

 

徳山鮓について 

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「徳山鮓」は木を基調とした落ち着いた、素朴な雰囲気です。

 

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余呉湖を眺めながら、絶品料理を食べることが出来ます。

 

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また、外には大きなウッドデッキも有り、こちらからも余呉湖が一望できます。

 

それでは、さっそくランチを頂きましょう。

 

「徳山鮓」ランチコース

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まずは「蒸し物」から。

 

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地元の鰻をもち米に入れて蒸したものに、生姜でアクセントをつけ、あんかけにしたものです。

 

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今回のお酒は地元滋賀県富田酒造の「七本槍 紫霞の湖(しがのうみ)」を頂きました。 

 

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続いて「鯉のお刺身の粉まぶし」。見た目も綺麗ですよね。

 

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鯉のお刺身を食べる機会は多くは無いですが、新鮮で全く癖のないさわやかな味でした。

 

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次はお待ちかねの「鯖の熟鮓(なれずし)」。

 

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伝統の発酵技術を詰め込んだ「熟鮓(なれずし)」。少しづつ口に運ぶと、旨味が広がります。奥に見えるツブツブは、実山椒。真ん中の白いものはチーズ。そして、ソースはトマトソース。このトマトソースと「熟鮓」 が合うこと、合うこと。日本酒が無限に飲める料理だと思われます。

 

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続いては、地元の野菜とジビエのプレート。盛り付けも美しく、見ているだけで幸せな気分になります。

 

ワラビ、熊+猪+鹿のテリーヌ、じゃがいも、そら豆、「ひがいもろこ」という湖魚、イノシシの生ハムとメロン。ワラビの右下にあるのはワサビ漬け。

 

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中央には「稚鮎の酢の物に鮒ずしの飯(いい)のソースをかけたもの」。緑色のソースは緑山椒のソースです。

 

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そして、次の料理は「余呉湖の鰻と実山椒」。冬ほど肉厚ではありませんが、夏はさっぱりとパリパリの皮の食感と、実山椒のアクセントで、ペロリと食べてしまいました。画像は2人前です。

 

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さあ、次はお待ちかねのスペシャリテ「鮒ずし」です。ハチミツと酢橘が添えられており、熟成された味に舌鼓。臭みも抑えられており、凝縮された旨味にびっくりです。

合わせて提供された「鮒ずし」を挟んだパンも美味しく頂きました。

 

え?写真が違うですって??

 

こちら、、、不覚にも、説明を聞くとすぐに食べてしまい、後で写真を撮っていないことに気付き、愕然としました。。。

 

ということで、スペシャリテ「鮒ずし」はネタバレ無し!ということで、実際に足を運んでのお楽しみ!!です!笑。

 

しかし、ビジュアルも非常に美しい「鮒ずし」、お見せ出来ないのが残念です。。。

 

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そんなこんなで、数々の料理を楽しんだ後のシメは「余呉湖のすっぽんの雑炊」です。

 

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最後までしっかり余呉湖の味を堪能させて頂きました。

 

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ちなみに器は、おかみさんデザインのオリジナル信楽焼です。

 

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デザートは飯(いい)のアイス。マーマレードがベストマッチでした。

 

お会計

今回のお会計は、ランチコース2名(¥10,000x2名)+七本槍で、合計¥23,500.-でした。

 

ランチのお会計では、クレジットカードは使えませんので、ご注意ください。 

 

まとめ

ということで、今回は滋賀余呉のオーベルジュ「徳山鮓」のランチコースのレポートをお届けしました。

 

「発酵料理」というと敷居が高そうですが、そんなことは決してなく、癖の無い美味しい料理を食べる事が出来ます。全く癖が無いと「発酵料理」の良さがなくなるので、勿論適度な「癖」は有るんですが、、、。食べ物への探求心が旺盛な方は、一度食べると、きっと新たな世界が広がりますので、是非。

 

さてさて、今回の記事はメインスペシャリテ「鮒ずし」がネタバレ無し(写真無し)という、まさかの出来事がございましたが、楽しんで頂けましたでしょうか?

 

今後も「マイルミチ」では、美味しいお店の情報を「ためログ」のタグにて紹介していきますので、お楽しみに。

 

以上、奥深い発酵料理の世界をさらに探求してみたくなった、ためたろうでした。

*1:塩漬けした魚をご飯と共に漬け込み、発酵熟成させたもの。代表的なものが「鮒ずし」