今回ジョグジャカルタを訪れた目的の一つは「ボロブドゥール遺跡」の「サンライズツアー」に参加することでした。
「サンライズツアー」とは??
早朝日が昇る前に「ボロブドゥール遺跡」に登り、遺跡の上で「ご来光」を拝もうというツアーです。どう考えても素敵そうで、観光客としては行ってみたくなりますよね。
ということで、今回の記事では眠い目をこすりながら参加した、その「サンライズツアー」の様子をレポートしますので、是非最後までご覧ください。
ボロブドゥール遺跡とは?場所、アクセスなど
ボロブドゥール遺跡:ジャワ島中部「ジョグジャカルタ」の北西に有る世界最大級の仏教寺院です。ユネスコの世界遺産にも登録されています。
場所:ジョグジャカルタ市内の北西約40kmに位置しています。
アクセス:ジョグジャカルタ市内から車で1時間程度(例によって時間帯によっては渋滞するので、移動時間には余裕を持って計画を立てましょう)
いざ、サンライズツアーへ
集合場所:「マノハラホテル」(ボロブドゥール遺跡の敷地内にある唯一のホテル)フロント
集合時間:AM4時(ボロブドゥール遺跡に入る門が開くのは4時30分ですが、ホテルから遺跡まで多少歩くので、早めの集合となっているようです)
サンライズツアー料金(大人):外国人IDR450,000.-、インドネシア人IDR325,000.-、マノハラホテル宿泊客IDR275,000.-
「サンライズツアー」参加者は早朝4時にマノハラホテルのフロントにて支払いなどの手続きをして、引き換えにチケットと懐中電灯(真っ暗なので)を受け取ります。
では、いざ、「サンライズツアー」に出発!!
「ツアー」と言っても、ガイドさんはいませんので、各自勝手に遺跡を目指します。
このように明かりが無く真っ暗な中を懐中電灯で照らしながら、公園内を歩き、遺跡を目指します。
程なくして、遺跡に着いたのですが、ご覧の通り真っ暗。懐中電灯で照らしたところしか見えません。とはいえ、結構な人数がツアーに参加しているので、懐中電灯の明かりで色んなところが照らされ、道が分からないということはありませんでした。
階段を登り、遺跡の上で日が昇るのを待ちます。これは、仏像を照らしてみた様子。空が明るく見えるのは、一部公園内がライトアップされていた、電灯の明かりです。
徐々にサンライズ
日が出てくると、少しづつ周りが見えるようになっていきます。
綺麗な朝焼け。
これは、ボロブドゥール遺跡の頂上にある仏塔(ストゥーパ)です。この仏塔は空洞になっていますが、入口が無く、中に入れません。「ボロブドゥール遺跡」は仏教寺院と言いつつ、中に入れないんです。
頂上付近には、このように多くの仏塔(ストゥーパ)が有ります。
仏塔(ストゥーパ)は全部で72基あるとのこと。どうやって作ったんだろう?と考えてしまいます。
仏塔(ストゥーパ)と仏像
仏塔(ストゥーパ)にはこのように穴が開いています。
そして、この穴から中の仏像を拝することが出来ます。
仏塔(ストゥーパ)を外した状態の仏像。
頂上の仏塔(ストゥーパ)を囲み、小さい仏塔が3重に囲んだ形になっています。
所々修復時の記録がついたものが有りました。これは、後から付け足したオリジナルでは無いパーツを分かるようにしている印とのことです。
この日はあいにくの雲で日の出を綺麗に見ることは出来ませんでした。しかし、これはこれで神秘的で良かったです。天気はどうしようもないですからね。
回廊とレリーフ
仏塔(ストゥーパ)の有る頂上の下には4段の回廊があり、そこに描かれているレリーフの巧みさがこの遺跡の価値を高めています。
レリーフでは、仏教説話に基づいたストーリーが下の段から時計回りに描かれており、一番下の段から時計回りにストーリーを追いながら上に登っていくのが正しい参詣方法とされています。
では、どんなレリーフが有るか見てみましょう。
「「白い象」の夢を見たマーヤー夫人が仏陀を妊娠した」という逸話のレリーフ。左上にいるのが夢に出てきた「白い象」です。
「生まれてすぐに歩いたという仏陀、しかも歩いた跡には蓮の花が咲いた」という逸話のレリーフ。真ん中右の沙羅双樹の木の横にいるのが仏陀です。足元に蓮の花が咲いていますね。
とにかくレリーフの数々が素晴らしくて、ずっと見入ってしまいました。
ボロブドゥール遺跡
とにかく見ていて飽きないボロブドゥール遺跡。
写真右の階段を登って頂上へ行きます。その途中にそれぞれの回廊を1周回って、上の回廊に行くというのが正式なルートという訳です。
下から見た頂上の仏塔(ストゥーパ)。遺跡の大きさが伝わりますでしょうか。
これは最下段の部分に掘られたレリーフです。この部分は見えるようになっていますが、他の部分はこの外にさらにブロックが積まれており、この素晴らしいレリーフを見ることは出来ません。外のブロックを外すと強度に問題が有り、外せないようです。素晴らしいレリーフ、勿体ないですね。。
まとめ
今回は「ボロブドゥール遺跡」の「サンライズツアー」に参加した時の様子をレポートさせて頂きました。
「ボロブドゥール遺跡」の素晴らしさは疑う余地が無いのですが、日の出と共に徐々に見えてくる遺跡も素敵で、朝弱いのに眠い目をこすりながら朝早くから「サンライズツアー」に参加して良かった、と心の底から思いました。
「ボロブドゥール遺跡」への訪問は、もちろんお勧めですが、スケジュールが許せば「サンライズツアー」での参加も是非検討してください。
大人気の「ボロブドゥール遺跡」はいつも込み合っていますが、「サンライズツアー」はさすがに昼間よりも観光客が少ないですし、暑くないのも大きなメリットです。インドネシアの昼間はとても暑いですからね。。。
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以上、遺跡巡りはやっぱり楽しい!!と思った、ためたろうでした。
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