台中市内にゆっくりと「台湾茶」を楽しめるスポットが有ると聞き、今回立ち寄ってみました。
その場所の名前は「無為草堂」。
「思いのままに茶を楽しむ」という新しい思想のもと、台湾の自然とその土地性を集め、茶を楽しむ空間を創り出す。
「無為草堂」パンフレットより
老子の「無為」の精神をコンセプトとし、台湾の昔ながらの「草堂」という建築を用いて、台湾独自の茶芸文化の発信拠点となっています。
敷地の広さは400坪。和風と中華風が混ざったなんとも懐かしい空間で頂く「台湾茶」は絶品で、ゆっくりと寛ぐことが出来ます。
「無為草堂」の場所
住所:台中市公益路二段106号
TEL:(04)2329-6707
営業時間:10:30~22:30
ランチ平日11:30-14:00、土日祝11:30-14:30、ディナー17:30-21:00
休業日:無休
公式Webページ:http://www.wuwei.com.tw/(中国語のみ)
アクセス:台鉄台中駅からタクシー/UBERで約10分程度。
「無為草堂」の雰囲気
大きな門を入ると、小川が流れており、緑の多い空間が現れます。
「無為草堂」の入口です。これが「草堂」建築なのでしょう。落ち着いた素敵な建物ですよね。
入ってすぐのウエイティングスペース。訪問した時は待ち時間が有ったのですが、居心地の良い空間で時間は全く気になりませんでした。
さらに中へ入ります。
この「無為草堂」、池の上に回廊のような形で、席が設けられている形になります。
多くのクワの木が植えられています。座席は2階建建てとなっています。2階ならすぐ案内できます、と言われましたが、この雰囲気を楽しめるのは、やはり1階だと思います。
事前調査で写真を撮るベストポジションだと思われたスペースでは、コスプレされた方々3名の撮影が行われており、近付けませんでした。。残念。。。
プロの方っぽかったので、写真集か広告等の撮影だったのでしょうか。。それにしても周りの「草堂」建築の素晴らしさ。
途中待ち時間が長いので(といっても10分くらいでしたが)、ということで鯉の餌を頂きました。
そして、その結果がこの写真です。この池には多くの鯉がいることがわかりました。みなさん必死です(笑)。
「無為草堂」で台湾茶を頂く
そうこうするうちに座席が空きましたので、案内して頂きます。店員の方で英語ができる方は限られているようでしたが、みなさん笑顔で気持ち良い接客でした。
ランチメニューも美味しそうでしたが、この時は満腹でしたので、2人分のお茶セット420元を注文します。(食事と一緒なら280元にディスカウントです)。10gのお茶x2袋のセットとなります。
注文した際に、「自分でお茶お淹れますか?」と聞かれましたが、全力で否定し、淹れて頂くことをお願いしました。
何故ならば、みなさんもご存知かもしれませんが、「台湾茶」を美味しく淹れる手順はとても難しいからです。
お茶の淹れ方を「簡単に」以下に紹介します。(「無為草堂」のパンフレットより)
1.急須と茶海(ピッチャー)を温める:茶海にお湯を入れ、温まったらお湯を捨てる。
2.茶葉を急須に入れる:茶葉は4分の1~5分の1ほど入れます
3.茶葉を潤す:8分目までお湯を注ぎます。その後すぐに茶海に注ぎ、茶葉を開き、茶葉を洗います。この1回目のお湯は飲みません。
4.間春杯、飲杯を温める:茶海に入ったお湯を間春杯に注ぎ、温めます。そして、間春杯のお湯を飲杯に入れ、飲杯を温めます。
5.一煎目を入れる:急須にお湯を満杯に注ぎ、蓋をして1分待ちます。二煎目は1分15秒、三煎目は1分25秒と少しづつ時間を延ばすこと。
6.茶を注ぐ:茶海に注ぎ、それを間香杯に注ぎます。茶海に入れて、茶の濃度を一定にするプロセスです。
7.間香杯のお茶を飲杯に移し淹れ、空になった間香杯の香りを嗅ぎ、その後飲杯に入ったお茶を飲みます。
どうですか?これを自分でやるのは無理だと思いません?
そして、これだけの手間をかけて淹れられるお茶、美味しいに決まっています。この雰囲気の中で、手間を掛けて淹れられたお茶を飲む、優雅な時間です。
途中、おつまみ(?)に黒糖蒸しパン(?)をサービスで頂きました。こちらも大変おいしゅうございました。
ということで、今回は「草堂」建築の中で優雅な時間が過ごせる「無為草堂」を紹介してきました。
観光の合間のティータイムに、ランチに、是非立ち寄ってみてください。また、夜の「無為草堂」はライトアップされた雰囲気が綺麗で、琴の演奏も有り(木曜日と土曜日)、さらに評判が良いようです。ディナー後のティータイムというのも素敵だと思います。
以上、「無為草堂」の素敵な空間で飲むお茶に癒された、ためたろうでした。
台中の素敵なレストランでランチは如何ですか?
台中の素敵な歌劇院、一見の価値ありです。
台中の素敵な教会、見学に行ってきました。