今回の台湾旅行では、「台湾新幹線(台湾高速鉄道)」を利用しました。活用すれば、台湾観光の幅が大きく広がること間違いなし。そんな台湾新幹線について、今回はご紹介。
台湾新幹線とは?
台北(南港)~左営(高雄)までの345kmを約1時間30分で結ぶ高速鉄道です。停車駅は北から「南港ー台北ー板橋ー桃園ー新竹ー苗栗ー台中ー彰化ー雲林ー嘉義ー台南ー左營」の12駅となります。
車両は日本製ということで、日本人には馴染み深い新幹線(JR東海とJR西日本)と同じ車両技術が使われています。
料金は「南港~左營」間だと、普通車両1,530台湾ドル、ビジネス車両(グリーン車)2,000台湾ドルとなっています。日本の新幹線よりは大分安いです。
それでは、気になる車内を早速見ていきましょう。
「台湾新幹線」の普通車両について
ホームに入ってきた台湾新幹線。カラーリングは違いますが、外観は日本で見慣れた新幹線(東海道、山陽)そのものという雰囲気。
今回は折り返し列車への乗車でした。すると、これまた日本と同じように「掃除中なので待ってね」の札が出ていました。運用方法なども、日本の新幹線から引き継いでいるのかもしれません。
ということで、車内へ。車内も、まんま日本の新幹線と同じ雰囲気。この写真だけだと、殆ど見分けつかないですよね。
細かいところまで見慣れた新幹線で、車内にいると、本当に不思議な気持ちになります。
前の座席の背もたれです。テーブルの造り、テーブルに書いてある車内の案内、見慣れた風景。
もちろん、テーブルも使い慣れたテーブルと同じもの。
扉の雰囲気。上の電光掲示板にメッセージが流れるシステムも同じですね。
普通車両は日本の新幹線と殆ど同じでしたが、ビジネス車両(日本でいうグリーン車)は、どうなのでしょうか? 早速見ていきましょう。
台湾新幹線のビジネス車両(商務車)について
ビジネス車両の車内です。普通車両は2列ー3列の座席でしたが、ビジネス車両は2列ー2列です。これも日本の新幹線と同じですね。
ビジネス車両の座席の様子です。細かいところを除いて、これも新幹線のグリーン車そのものです。座席の色が違うので、雰囲気は違いますね。
横から見た座席の様子。 日本でもおなじみの足を乗せる台が有るのと、オーディオが聞けるイヤホンジャックが有りました。
座席のひじ掛けには、コンセントとボタン。ボタンを押すと、
座席上部の読書灯が点灯しました。
そして、ビジネス車両のもう一つのお楽しみ。飛行機のビジネスクラス、とまではいきませんが、ドリンクとお菓子のサービスが有ります。
こんな感じで美味しい台湾茶と、焼き菓子で、ほっと一息つくことが出来ました。台湾新幹線は利用者が伸び悩んでいるということで、普通席でも空いていましたが、コスト的に高いビジネス車両は、本当にガラガラでした。
台湾新幹線のチケットについて
台湾新幹線のチケットは主に3種類の方法で購入することが出来ます。
1.駅の自動販売機で購入
2.駅の窓口で駅員さんから購入
3.ネット予約してから窓口でチケットと交換
チケットの種類は、3種類。
自由座:自由席です。当日のどの列車でも自由席に乗れます。
對號座:指定席です。座席を指定することは出来ません。指定席は2種類あり、普通車両は「標準車廂」、ビジネス車両は「商務車廂」です。
單程票:片道切符
去回票:往復切符
それでは、それぞれの詳細をみていきましょう。
1.駅の自動販売機で購入
一番手軽で簡単な方法だと思います。駅の窓口は時間帯によっては、行列が出来ていることも有りましたが、自動販売機はガラガラでした。決済方法も「現金」、「クレジットカード」が選べます。
自動販売機はタッチパネルで、「英語」、「中国語」が選べます。最初「英語」を選んだのですが、その場合、駅名が英語表記で分かりにくくなったので、「中国語」で選択しなおしました。どちらが良いかはお好みで。
基本的には、画面の説明に沿っていけば購入完了ですので、非常に簡単です。選択肢は以下の通り。
席の種類→片道か往復の選択→乗る駅→降りる駅→人数→支払い方法
簡単ですよね?
2.駅の窓口で駅員さんから購入
これは日本と同じで、窓口で駅員さんから切符を購入します。「當日票」が当日券なので、その列に並びます。筆談なり、口頭なりで、購入したい切符伝えれば購入できます。支払いも現金、クレジットカード、どちらも可能です。
3.ネット予約してから窓口でチケットと交換
台湾新幹線(台湾高鐵)の公式webページ(日本語有り)で事前に予約することが可能です。28日先までの切符の購入が可能で、メリットとしては早期割引でコストを抑えることが出来ます。
満席情報、ダイヤなどもwebページで調べることが出来ますので、旅行に出かける前に情報収集にも活用出来ます。
ちなみに、台湾新幹線は自動改札です。
手前の黄色い三角矢印に従って、チケットを入れます。
すると、チケットは、ゲートより手前の出口から出てきます。日本の自動改札をイメージして、ゲートの先に出てくるイメージで通過しようとすると、戸惑うので注意しましょう。
台湾新幹線3日間周遊券(乗り放題チケット)について
その他、特殊なチケットとして2種類の「3日間周遊券」が有ります。
1.連続する3日間の自由席、指定席が乗り放題
2.指定した期日から7日以内の任意の3日の自由席、指定席が乗り放題
手続きとして、事前予約が必要、窓口での引き換え、指定席の場合は窓口で手書きで席を記入してもらう、自動ゲートは通れないのでパスポート共に提示し、係員の方に開けてもらう、と色々と手間も掛かりますが、活用すれば相当お得に台湾中を旅することが出来ます。
チケットの予約、詳細は以下サイトをご覧ください。
高鉄3日パス(高鉄(新幹線)3日間周遊券) | 台湾ツアー予約-台北ナビ
台湾高速鉄路(台湾新幹線)3日パス(高鉄パス・周遊券)|旅々トラベル 現地ツアー
ということで、今回は「台湾新幹線」についての基本的なことを紹介してきました。是非台湾観光の際には活用して、台北から台中や台南にも足を延ばしてみてください。違った台湾が満喫出来ると思います。
以上、ためたろうでした。