ANAの上級会員になると発行できるSFC(スーパーフライヤーズカード)。
SFCは種類が多い為、「どれにすればいいの?」という選択に関する考察は以前の記事で言及させて頂きました。
↑この記事では、一般的なコストパフォーマンや利便性、メリットで考えると、SFCはVISAゴールドが一番お勧め、という内容になっています。
記事通り、わたくし ためたろうもSFCが作れるようになった段階で、さっそくVISAゴールドを選択しSFCを作成しました。
そして、日々マイルを貯めていたのですが、数か月経った時にふと思いました。
今のペースで航空券を購入し、飛行機に乗り、もろもろをクレジット決済するのであれば、もっとマイルが貯まるカードが有るのでは?
と。
そこで、改めてSFCを色々と比較していると、最初は考えてもいなかった「プラチナカード ( プレミアムカード )」が視野に入ったのです。
ということで、今回は、、、
VISAプラチナカードって年会費お高いんでしょ?スペック(特典)は?
どうやって作るの?
マイルはどれだけ貯まるの?(ゴールドカードとの比較)
で、最終的に「コスパ」はどうなの?
を考察していきます。
- 1.ANA VISAプラチナ SFCカード の年会費及びスペック(特典)
- 2.ANA VISAプラチナ SFCカード どうやって作るの?
- 3.マイルの貯まり方(ゴールドカードとの比較)
- 4.最終的にどうしましょ?
1.ANA VISAプラチナ SFCカード の年会費及びスペック(特典)
プラチナカードはVISAブランドの普通に作れるグレードでは最上級になりますので、年会費も高いです。
その年会費は80,000円+消費税、すなわち86,400円です。
高い!ですよねー(笑)。
ちなみに、VISA ゴールドSFCの年会費は以下の通り。
16,200円(税込):VISAプラチナSFCとの差額70,200円
マイペイす・リボ活用時12,420円(税込):VISAプラチナSFCとの差額73,980円
(ANAプラチナはマイペイす・リボでの割引無し)
この差額をどう見るか、ということがポイントになります。
プラチナのスペックは以下の通り。
・入会時10,000マイル(更新時も10,000マイル)
・1000円利用で15ポイント=150マイル=100円で1.5マイル
・ANA航空券・機内販売などANA利用で100円につき2マイル
・フライトボーナスマイル50%
(※上級会員の場合はそちらの方がボーナスマイルが多いので、そっちの基準優先)
・100か国600か所以上の空港ラウンジが利用できるプレステージ会員(年会費399ドル=約5万円)相当の「プライオリティ・パス」が作れる。
・保険金額:海外旅行最高1億円(自動付帯)、国内旅行最高5,000万円(自動付帯)、航空便遅延等2万円
・指定レストランで1名無料になるプレミアム・グルメクーポン
・24時間・年中無休「コンシェルジュ・サービス」が利用できる
まだまだ色々とあるのですが、主にはこんなところです。
さすがVISAの最上級ANAカードということで、マイルにおいて様々な優遇が有ることはもちろん、全世界でラウンジが使えるプライオリティパス無料発行、海外旅行保険が自動付帯(航空券等をクレジットカードで購入しなくても補償される)で1億円というのは大きいですね。
また、高級レストランの1名無料、コンシェルジュ・サービスも使いこなせば、メリットは大きいと思います。
これらのメリットをどこまで享受できるかというのが一番の検討ポイント、プラチナカードを所有する!という自己満足を得ることが出来る、というのが、おまけの検討ポイントとなります(笑)
では、興味が出てきたとして、どうやって作るの?という問題が出てきます。
2.ANA VISAプラチナ SFCカード どうやって作るの?
VISAプラチナカードは登場当初はインビテーション制でVISAからの招待を待つ必要が有りましたが、現在は普通に申込み制になっていますので、基準さえクリアすれば作成できます。
VISAでの利用実績等が審査されてからの回答になると思いますが、一時期よりも各クレジットカード会社の上級カード発行ハードルは下がってきている状況ですので、まずは普通に、申込すべし、というところです。
利用が多い場合等は、今でもこのようなVISAからインビテーション(カード切替ませんか?という案内)が来ることがあります。
この場合は、審査はOKとなっていますので、申し込めば切替完了となります。
3.マイルの貯まり方(ゴールドカードとの比較)
まずは入会だけで10,000マイル(ゴールドカードはゼロ)。
更新時も10,000マイル(ゴールドは2,000マイル)。
ここから先はどれだけ飛行機に乗るか、どれだけクレジットカードを使うか、が勝負となります。
まずは、ANA航空券等のANA利用100円につき2マイル(ゴールドカードは100円につき1マイル)。
ANAのダイヤモンド会員になるほど飛行機に搭乗することを想定すれば、最低でも伊丹ー羽田換算で年回約105回搭乗しないと到達しませんので、安めに特割相当で1回あたり17,000円として、年間の航空券購入は1,785,000円となります。(実際はもっと使うと思います)
これで獲得出来るのは35,700マイル(ゴールドカードなら17,850マイル)。
次にクレジットカードの利用では1000円で15ポイント=150マイル。
(合わせて100円で0.4マイルちょっとのボーナスマイルも有りますが、これはゴールドカードも同じマイルが獲得出来るので、今回の比較では割愛)
毎月15万円クレジットカードで決済するとすると、年間180万円。
先ほどの航空券購入で1,785,000円。
合わせて3,585,000円。
これで獲得出来るマイルは53,775マイル(ゴールドカードでは35,850マイル)。
ここまでの差をまとめてみます。
入会で10,000マイル、航空券で17,850マイル、カードポイントで17,925マイル、ということで合計45,775マイルとなります。
ということで、もちろん多くマイルが貯まるのは当たり前なのですが、ここからが考えどころ。楽しい時間です(笑)。
4.最終的にどうしましょ?
先ほどの試算では、ゴールドカードとの差は最低年間45,775マイル。
ゴールドカードとの年会費の差額は7万円。
ここからはマイルの価値をどう考えるかも重要。
1マイルは最低でも1円(例えば1マイル=1楽天ポイントに交換可能)、特典航空券に換算すると国内線や国際線エコノミーで2円~3円、国際線ビジネスだと5円~7円程度になります。
マイルを貯める事を優先的に考えた場合、7万円の年会費増で、約4万5千マイルを獲得するのはそこまで悪いレート(1.5円=1マイル)では無いと思えます。
しかも、年会費399ドル(約5万円)のプライオリティパスが発行出来て、高級レストランで1名無料(2万~3万円)になって、24時間のコンシェルジュが使えて、他にも色んな特典盛りだくさん、ということを考えると、プラチナカードに関して全く見当に値しないということでは無くなってきませんか?
繰り返しになりますが、ポイントは「これからどれだけ航空券等を購入するのか、どれだけクレジットカードを使うのか、どの程度マイルの獲得を優先するか」の3点をよく考える、ということです。
プラチナカードの性質上、使えば使うほど得をする、ということになりますし、マイルをポイントサイト等で十分獲得出来ているのであれば、マイラー的には高い年会費を払ってプラチナカードを発行する必要もないと思いますので。
わたくし ためたろうの場合は、先程の試算よりもさらに多くの航空券を購入する状況が見えていましたし、クレジットカード決済も試算よりもかなり多くなることが見えていましたし、マイルは特典航空券の為にもっと欲しい状態でした。
そして、何よりもプラチナカードを一回持ってみたかった(笑)。
従いまして、マイルを貯める事を優先し、ANA VISAプラチナSFCを発行しました。
そして、結果的にゴールドカードよりも多くのマイルを獲得し、プライオリティ・パスも発行し、グルメクーポンで1名無料(約2万円)という特典を活用しています。
今回はマイルを貯めるにあたって、「プラチナカードなんて、まったく縁がない」と最初から検討外にするのは、もしかしたらもったいないかも?! ということを記事にしてみました。
今後飛行機に多く搭乗しそう、クレジット決済が増えそう、という方は是非試算してみて下さい。
以上、せっかくなのでコンシェルジュも活用してみたいけど、今のところ怖くて(?)活用できていない、庶民派の ためたろう でした。
陸でマイルを貯める。ANAマイラー活用必須のポイントサイトについて。