先日のドイツ旅行時に、念願かなって香川真司選手の所属する「ボルシア・ドルトムント」の試合を、ホームスタジアム「ジグナル・イドゥナ・パルク」で観戦することが出来ました。
ドイツ旅行時に「ブンデスリーガ」を観戦してみたいという方も多いと思いますので、
・チケットはどうやって入手するの?(取り方は?)
・スタジアムへのアクセスは?(行き方は?)
・興奮と感動!の試合観戦の様子!
を、今回の記事でレポートさせて頂きます。
1.チケットの入手方法
当たり前の話ですが、試合を観戦する為にはチケットを入手する必要が有ります。
しかし、「ボルシア・ドルトムント」は大人気チームですので、チケットは毎試合ほぼ売り切れており、日本人観光客が簡単にチケットを買える状況では無いということは大前提としておさえてく必要が有ります。
試合の日程を見て旅行の日程を決めるぐらいの覚悟が必要だと思います。対戦チームが下位チームであったり、リーグ戦では無いカップ戦の方がチケットは入手しやすいですので。
では、具体的な方法について確認していきます。
A:公式Webページでの購入
ドルトムントの公式Webページでチケットが入手出来れば一番理想的です。
(日本語サイトではチケット購入ページにいけません。したがって日本にいながらチケットが購入できるかは、手配していないので不明です)
状況は試合ごとに違うので、このサイトで随時確認して対応するしかないのですが、基本は年間指定席、ファンクラブ向け販売で最初からほぼ売り切れているので、望みは薄いです。
公式サイトで試合の2週間前に発売予定と言われても、せっかく日本からドイツに観戦に行くのにそんなに直前までチケットを確定できないのは厳ですよね。あくまで様子見に使う程度になると思います。
公式サイトでの購入が厳しいとなると、ここからは自己責任で条件を見比べながら自分に合った方法でチケットを調達するしかありません。
B:日本のチケット代行業者を利用する
日本にも複数のチケット代行業者が存在しており、検索するといくつかの業者が出てきます。
・一番のメリットは日本人相手に依頼しますので、日本語が通じること。
・デメリットはチケットの条件が悪いうえにコストが高い、という事。
某社では、チケットが取れるか分からない、2席並びになるかもわからない、もちろんどのカテゴリーの席になるか分からない、という条件で予約手数料2枚で3万円と言われ、さすがに躊躇してしまいました。
日本の業者ですので、安心感は高いですが、コスト含めてかなり条件が悪い点をどう判断するか、ですね。
C:海外のチケット代行業者を利用する
海外にもチケット代行業者はあり、検索すると色々と出てきます。日本語対応ページが用意されていることも多いです。
わたくしためたろうは、今回はこの海外のチケット代行業者を利用しました。
コストは日本の代行業者と同じくそれなりに手数料を取られますが、座席のカテゴリーを自分で選べること、チケットを持っている人から委託を受けたものを販売するという方式なので、チケット確保に関して、海外の業者の方が優位性が有りそうだったからです。
ちなみに利用したのは「viagogo」という、そこそこ有名なサイトを利用しました。「viagogo」について事前にリサーチすると、違うチケットが届いたとか、そもそもチケットが届かなかったとか、トラブル事例も色々と出てきましたが、それはもうリスクと割り切るしかないと思いました。
今回は画像のように、結果として無事にチケットを入手出来ましたが、チケットの実物を見るまでは本当に不安で、チケットを見た時の喜びはひとしおでした。
ちなみに今回の受取は宿泊先ホテルへの送付を依頼しました。ホテルへも事前にメールにて受け取りを依頼していましたし、「viagogo」からは随時配送状況の連絡が入っていましたので、やり取りは非常にスムーズでした。
D:現地でダフ屋から購入する
方法としてはもちろん可能ですが、海外でもダフ屋行為は違法ですし、コスト的にも交渉次第という、かなりリスクの高い最終手段、ということになると思います。
チケットが偽物という可能性も有ります。ただ、現地で現物を入手出来るといういう意味では、たしかにメリットも有りますが、ハードルは高いですよね。。
2.スタジアムへのアクセス(行き方)
スタジアムへは画像の「ドルトムント中央駅(Dortmund Hbf )」から鉄道(DB)もしくは地下鉄(U-Bahn)でのアクセスとなります。
一つ注意事項というか、覚えておいた方が良いのは、当日の試合チケットを持っている場合、一定区間からスタジアムまでの電車料金が往復無料となります。せっかくのメリットですので、無駄に電車料金を払ってしまわないようにしましょう。
無料となる範囲は、以下リンクの「pdfファイル」の灰色部分となります(2016年5月時の情報)。例えば、デュッセルドルフ中央駅は範囲内ですが、ケルン中央駅は範囲外です。
https://www.vrr.de/imperia/md/content/fahrten/verkehrsplaene/vrr_schienenschnellverkehr.pdf
A:鉄道(DB)利用の場合
ジグナルイドゥナパルク駅(Signal Iduna Park)まで乗車5分、駅からスタジアムまで徒歩5分 程度となります。
ネックは本数の少なさです。待っていても中々電車が来ないことも有るので、車内がとんでもない満員状態になってしまいます。
B:地下鉄(U-Bahn)利用の場合
シュタディオン駅(Stadion)まで乗車15分、駅からスタジアムまで徒歩5分程度となります。
試合が有る日のみシュタディオン駅には停車します。また、試合の日は本数も増えます。入場制限でホームに入れない人があふれていますが、次々に電車は来ますので、それほど待たずに乗車することが出来ます。
本数が多いことからお勧めはこちらの地下鉄(U-Bahn)利用となります。実際地下鉄を利用しましたが、列車は次々来るので、行列は当然出来るものの、問題無くスタジアムに到着することが出来ました。
3.興奮と感動!の試合観戦レポート
せっかくの現地観戦ですから、グッズも購入したくなると思いますが、スタジアムにある「FAN Welt」というファンショップは当然大混雑が予想されました。
そこで、今回は「ドルトムント中央駅」のすぐ前に有ったグッズショップ「BVB FanShop」を利用しました。
グッズショップの隣のBARは試合前に景気づけのビールを飲むドルトムントサポーターで満員となっており、良い雰囲気でしたね。
グッズショップでは2階にてユニフォームやマフラーなどを販売しており、ユニフォームへの名前入れも2階で実施していました。
さて、いよいよ地下鉄にのって、スタジアムへ向かいます。
地下鉄の駅を降りてから、期待に胸を膨らませながらスタジアムへの道をサポーターの方々と歩いていきます。 奥に見えるのがスタジアムです。
ついに、ドルトムントのホームスタジアム「Signal Iduna Park」に到着です。テレビで何度も見たことあるその雄姿に感激です。ここに今日試合を観る為に8万人が集まると思うと、凄いですよね。
入口では金属探知機による厳重なチェックが有りました。チェックを抜けるといよいよスタジアムの中へ。
今回の座席はアウェーチームゴール裏の「Block 62」です。早く来すぎたので、まだスタンドはガラガラでした。現地の方の出足は遅めですよね。もちろん最終的には満席になっていました。
そして正面には、名物「黄色い壁」と呼ばれる2万人以上の立見席を見ることが出来ます。一面全部立見席ってすごいですよね。
ちなみに、ここまで写真を撮っている最中に、周りのドイツ人と座席番号の確認と、ちょっとした雑談をしていたのですが、結果的に座席を間違っていたということが途中で分かりました。(元いた位置のチケットを持った方々が来て、間違っていることが判明)
その結果、座っていたみんなで移動するという出来事があり、周りと何となく仲良くなれて、試合中も本当に楽しく観戦することが出来ました。
(英語も殆ど話せない人が多かったですが。。魂での会話ですね(笑))
そうこうするうちに、練習も終わり、座席もいつのまにか満席となり、試合開始前のセレモニーです。
さあ、いよいよキックオフ。
この素晴らしいスタジアムの雰囲気を伝えたく、キックオフ直前の様子を動画で撮影してきましたので、是非ご覧ください。
チームの略称BVB「ベーファウベー」の大合唱に心震えました。そして、こんな環境で勝負している香川選手を凄いな、と心底思いました。
そして、ついに試合開始。
すると開始7分に、なんと香川が先制ゴール!
スタジアム全体の「シンジー!」コールに大感動。試合を観に来て、本当に良かったと思えた瞬間です。全然関係ないのに、こんな異国の地で活躍している姿を見て、日本人として誇らしく思えたり。
さらに、前半9分には香川がアシスト!この時は得点直後に動画を取りましたので、どうぞ。
得点後は、「オーレー!ベーファウベー」の大合唱。
得点の度に隣のドイツ人と抱き合ったりして、本当に楽しかったですね。
もう一つ動画をどうぞ。試合中正面に見えていた、揺れる「黄色い壁」の様子です。
ちなみ向かって左の前線が香川選手です。このホームスタジアムの応援を背負って戦う姿は、本当に格好良かったし、並大抵のことでは無いというのが良くわかりました。
結局その後もドルトムントは順調に得点を重ね、5-1で大勝利となりました。途中、首位を争っているバイエルン・ミュンヘンの試合経過に周りの観客と一緒に一喜一憂したり、現地観戦を満喫しました。
試合後、笑顔で家路を急ぐサポーター達。車で来ている方も多かったので、地下鉄には予想よりもスムーズに乗る事が出来ました。移動はやはり地下鉄がお勧めですね。
4.さいごに
今回は、念願だった「Signal Iduna Park」でのドルトムント観戦レポートをお送りしました。
海外旅行に行く際、「観光地巡り」や「料理を楽しむ」ことは勿論ですが、わたくしためたろうは現地でのスポーツ観戦をなるべく組み込むようにしています。アメリカなら野球、タイならムエタイ、スペインならサッカー、などですね。リアルな現地の空気を感じることが出来るというのが一番の魅力になります。
それにしても、今回のブンデスリーガ観戦は、本当に楽しかったです。香川選手が先発スタメンで先制点まで取って、スタジアム全体と「シンジー!」コールできたのも感無量でしたし。
チケット入手等のハードルは色々と有りますが、それを超える体験ができると思いますので、是非海外旅行に行かれる際は現地でのスポーツ観戦を検討してみて下さい。
あ、最後に現実的なお話を。今回のチケットの定価は€44.9x2枚で€89.8です。それを踏まえて「viagogo」に支払った金額はチケット代€318+予約手数料€47+配送費€17の合計€382です。決して安くない、というかメチャクチャ高くなっていますが、座席もそれなりに希望通りになり、納得した上での支払いですので、結果的には良かったと思っています。
支払った金額は、最初に日本の代行業者が提示してきた金額と変わりませんので、どの席でも良いから見たいのか、座席にこだわりたいのか、とにかく安くしたいのか、等優先順位を決めて、自己責任で対応していくことが求められる世界だと思います。
以上、ためたろうでした。
今回のドイツ旅行、航空券代金はANAの「特典航空券」利用で無料でした。
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