快適なホテル滞在を実現する為に、是非活用したい「ホテル会員制度」。
会員になると多くの特典が活用できるのですが、なかでもお得な「無料宿泊特典」は、興味のある方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、IHG(インターコンチネンタルホテルグループ)で「無料宿泊特典」を活用し、お得に快適なホテル滞在を実現した実例を「実践編」として紹介します。
状況等によりもっとお得な活用方法も有ると思いますが、実例として参考にして頂き、旅のプランを立てるお役にたてれば幸いです。
それでは、まずは特典を活用し、実際に宿泊したホテルからご紹介。
利用したのは2016年ゴールデンウィークで、ドイツとオランダを旅行した際に以下のホテルに宿泊しました。
ドイツ滞在時は「インターコンチネンタル デュッセルドルフ」に2泊。 宿泊した部屋は「1キングベッド エグゼクティブスイート」です。部屋の広さは58平米。
本当に素敵な雰囲気のホテルで、快適な時間を過ごすことが出来ました。
続いて、オランダ滞在時は「インターコンチネンタル アムステル アムステルダム」に2泊。こちらのホテルはオランダを代表するグランドホテルで、全室スイートもしくはエグゼクティブという設定のとても贅沢なホテルです。
宿泊した部屋は「1キンベッド エグゼクティブ リバービュー」。リバービューの素敵な部屋で、これまた快適な時間を過ごすことが出来ました。
さて、ここでちょっと下世話な話ですが、この合計4泊でわたくし ためたろう はいくらの宿泊料を支払ったでしょうか?
この二つのホテルに関して、ある日の宿泊料金を最低価格保証のIHG公式サイトで見てみると、「インターコンチネンタルデュッセルドルフ」の「1キングベッド エグゼクティブスイート」は1泊€470。
「インターコンチネンタル アムステル アムステルダム」の「1キングベッドエグゼクティブルーム リバービュー」は1泊€510。
€470x2泊=€940、€510x2泊=€1,020、合わせて4泊で€1,960 になります。€1=¥120換算として約23万円。。
よっぽどリッチな方なら別ですが、通常はとても支払える金額ではありません。。
では、この4泊で実際いくら払ったのでしょうか??
それは、たった€290です。€1=¥120換算で3万4千円ちょっと。1泊あたりに換算すると8千7百円です。
「インターコンチネンタル」という5つ星ホテルに宿泊していながら、実際支払った金額は、「普通のビジネスホテル」より安いですよね。
勿論、宿泊費を踏み倒したとかではないです。難しいことは何も無く、単にホテル会員の特典を有効活用したというだけです。
ということで、具体的にどんな特典を活用したのか、ということを順番に説明していきます。
1.「インターコンチネンタルアンバサダー会員」の特典活用
まずは、初年度:$200(更新時$150)で入会することが出来る「インターコンチネンタルホテル」でのみ有効な「インターコンチネンタル アンバサダー」という有料会員制度の「2つのメリット」を活用しました。
活用した1つ目のメリット:ウィークエンド無料宿泊券(週末無料宿泊券)
入会時に貰える1年間有効なチケットで、使用すると「金・土」もしくは「土・日」の週末2連泊した場合、2泊目が無料となります。
注意点は、「決められた宿泊料金で宿泊した場合」のみ特典が適用されるということです。会員向けによくやっている20%オフキャンペーン等の安価な宿泊料金では適用出来ません。ちょっとお高い「ベストフレックス料金」相当となる「週末レート」での宿泊が必要です。
元々それほど宿泊費が高くないホテルで利用しようとすると、割引料金2泊との差額が殆ど無いという場合も有りますので、やはりせっかくなのでそれなりのホテルで、という場合に利用することがお勧めです。
このあたりは滞在するホテルや宿泊時期により、かなり状況が変わりますので、なるべくお得に利用できるようにしっかり調べる必要が有ります。
このアンバサダー会員向けWebページにログインすれば、週末無料宿泊対象となる「週末レート」での予約が可能です。予約を進めると、2泊分の料金で予約が確定し、不安になりますが、大丈夫です。チェックイン時に「週末無料宿泊券」を提示すれば、最終的な決済時には2泊目が無料となり、1泊分しか請求されません。
活用した2つ目のメリット:客室アップグレード保証
予約したカテゴリーよりも1つ上のカテゴリーへのアップグレードが保証されている特典です。基本的にきっちり1カテゴリーのアップグレードですので、自分が滞在したい部屋の1つ下のカテゴリーを選択することが重要です。
ホテルによりカテゴリーがわかりにくい場合もありますので、その場合はホテルに直接メールしてアップグレードポリシーを確認してみましょう。
1点注意点は、クラブラウンジ利用に関してです。最初に予約した部屋に「クラブラウンジ利用権」がついていない場合は、アップグレード後の部屋に「クラブラウンジ権」がついていても、「クラブラウンジ」は利用できません。
「クラブラウンジ」が利用したければ、最初から「クラブラウンジ権」が有る部屋を選択するか、チェックイン時に「クラブラウンジアクセス権」を別途有償で購入する必要が有ります。
この特典により、予約した部屋よりもカテゴリーが1つ上の部屋に宿泊することが出来ます。
2.「IHGリワーズクラブ」のポイント無料宿泊特典の活用
続いては「IHG」の会員制度「IHGリワーズクラブ」のポイントによる無料宿泊特典の活用です。(「IHGリワードクラブ」には無料で誰でも入会できます)
ホテルによって無料宿泊特典に必要なポイントは変わってきますので、上記公式ページの青く囲った「ご利用料金」のところで「Reward Night」を選んで必要ポイントを調べましょう。(ポイントだけでなく、「ポイント+現金」で宿泊することも可能ですので、手持ちのポイントと相談しながら、色々と検討する必要が有ります)
ちなみに、今回利用した「インターコンチネンタル アムステル アムステルダム」では1泊50,000ポイント必要でした。
この無料宿泊特典を活用する為にはポイントを貯める必要が有るのですが、ホテル宿泊時に付与されるポイント(1泊700~1,000ポイント程度)のみで、数万ポイントを貯めるのは中々ハードルが高いと思います。
ポイントが十分貯まるほどホテル滞在の予定が無い方がまず考えるべきは、「キャンペーンの活用」です。
(もちろん、多くの滞在予定が有る方もキャンペーンを活用し、さらに大量ポイント獲得を狙うべきです)
ポイントの貯め方1 :キャンペーンの活用
IHGで頻繁に開催されているキャンペーンをしっかり狙っていくのが基本となります。ポイントを狙っている時は、ブログ・公式ツイッター等をしっかりチェックしてして確実に活用していきましょう。
例えば、このキャンペーンなら3泊で3万ポイント獲得出来ます。
そしてIHGでは、ほぼ定期的にミッション系のキャンペーンも実施していますので、これもしっかり狙えば、大量ポイントを狙えます。
ミッション内容、獲得出来るポイントは会員ごとに違うのですが、たとえば「2016年6月1日~2016年8月31日」まで開催の「スピードアップキャンペーン2016」では、こんなオファーがきています。
・1回の滞在で5,000ポイント
・6月1回の滞在で5,000ポイント
・6泊の滞在で12,000ポイント
・土曜日を含む週末2泊の滞在2回で8,000ポイント
・4泊以上の滞在1回で4,000ポイント
・会員特別料金(35%)で滞在2回で4,000ポイント
・IHGホテルで飲食40ドルで600ポイント
・ポイント交換の利用で1,000ポイント
・6オファー達成で15,400ポイント
全部達成すれば55,000ポイント達成となります。それぞれのミッションは同時達成可能ですので、6月に1回宿泊で5,000ポイントxミッション2つ達成で10,000ポイント獲得出来ます。また、先程の3泊30,000ポイントキャンペーンとの併用も可能です。
これらのキャンペーンを活用して、必要なポイントが貯まれば良いですが、うまくキャンペーンが無かったり、少しポイントが足りないなどの場合は、「ポイントの購入」を検討する必要が有ります。
ポイントの貯め方2:ポイント購入
IHGリワードクラブではポイントを購入することが出来るので、うまく利用します。
https://storefront.points.com/IHG-rewards-club/ja-JP/buy
購入は上記リンクからいつでも可能です。
ただし、以下の通り通常レートだと、あまりお得感は有りません。
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1,000~10,000ポイントの購入は、1,000ポイントにつきUS$13.50
11,000~25,000ポイントの購入は、1,000ポイントにつきUS$12.50
26,000~60,000ポイントの購入は、1,000ポイントにつきUS$11.50
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通常レートでは50,000ポイント購入しようとすると$575必要となり、普通に現金払いで泊まった方が良いという事になります。
では、このポイント購入はいつ利用すべきか?
利用すべきは年に何回か有る100%ボーナスポイントが付くときです。この時は購入したポイントと同じボーナスポイントが貰えますのでほぼ半額でポイントを購入することが出来ます。
ただし、この100%ボーナスポイントが購入可能なタイミングは72時間や48時間など非常に短い期間ですので、ポイントを購入したい場合はしっかり情報収集をしておく必要が有ります。
3.「IHGダイニングリワーズ」の特典活用
【※「IHGダイニングリワーズ」残念ながら2016年12月に新規入会を打ち切っています。 】
年会費$385で入会できる「IHGダイニングリワーズ」の「無料宿泊特典」も活用しました。この「無料宿泊特典」は、いつでも、どのIHGのホテルでも利用することが可能です。
「IHGダイニングリワーズ」は、中国を中心に一部東南アジアでしか活用出来ない(日本は含まれず)資格ですが、「無料宿泊特典」は大きなメリットだと思います。
4.まとめ
色々と紹介してきた特典の活用について、まとめます。
まず「インターコンチネンタル デュッセルドルフ」の2泊では、「インターコンチネンタルアンバサダー」の2つの特典、「週末無料宿泊」と「客室アップグレード保証」を活用しました。
つまり、土曜日を含む2連泊で1泊無料、アップグレードを見越して宿泊したい「1キングベッド エグゼクティブスイート」の1つ下のカテゴリーの部屋を予約し、その1泊分の宿泊費用が、冒頭記載した€290です。
続いて「インターコンチネンタル アムステル アムステルダム」では、「ポイント無料宿泊特典」で1泊、「IHGダイニングリワーズ」の「無料宿泊特典」で1泊、でしたので、宿泊費用は「無料」でした。無料でしたが「インターコンチネンタルアンバサダー」の特典「客室アップグレード」は受け「リバービュー」の部屋で素敵な景色を楽しむことが出来ました。
実際は宿泊費€290の他に「インターコンチネンタルアンバサダー」の年会費$200と「IHGダイングリワーズ」の年会費$385も別途支払っています。それらを合わせると約10万円ですので、今回の宿泊の為だけに年会費を支払っているとしたら1泊2万5千円換算となりますが、それでも普通に宿泊するよりもかなりお得に宿泊できていますよね。
しかも、当然ですが「インターコンチネンタルアンバサダー」及び「IHGダイニングリワーズ」の特典は1年間受けることが出来る訳ですから、普段利用しているIHGのホテルなどで実際はもっと多くの特典を享受しています。
全てひっくるめてトータルで考えて、今回の4泊のホテル滞在は、大満足という結果でした。とにかく、会員の仕組みと特典を自分の旅のプランに如何に上手く組み込むかという事が、ポイントになってくると思います。
みなさんもぜひ、今回の記事を参考に「無料宿泊特典」や、その他の特典を活用してお得に快適なホテル滞在を計画してみて下さい。そして、良いホテル滞在プランが有ったら、ぜひ共有して下さい。
以上、ためたろうでした。
「無料宿泊」だけじゃない「IHGリワードクラブ」の会員特典の詳細については、以下記事をどうぞ。
有料会員制度「インターコンチネンタルアンバサダー」「IHGダイニングリワーズ」の 詳細については以下記事をどうぞ。