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ANA 最上級会員 「 ダイヤモンドメンバー」の全て。メリット、特典、条件、威力、なるには?

 

飛行機にそれなりの回数乗るようになり、航空会社の上級会員に興味が出てくると、

ANAの最上級会員である「ダイヤモンド会員(ダイヤモンドサービスメンバー)」って

何だかすごそうだけど、威力は実際どうなの?

たくさんあるといわれるメリットは?到達条件は?

と、様々な疑問が出てくると思います。

 

「ANAダイヤモンドサービスメンバー」は、ANAにおける最上級会員だけあって、航空券予約時から空港で飛行機に乗るまで、そして乗った後も、とにかく多くのメリットを享受できます。

 

その多くのメリットを享受する為に搭乗を繰り返し、1年限りの資格を維持する「ダイヤモンド修行」と呼ばれる行為を生み出しているほどです。

 

今回の記事では、体験してみないと分からないANA「ダイヤモンドサービスメンバー」の基本から応用までの「全て」を、自身が体験した経験を踏まえて、詳しく解説してみたいと思います。

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1.「ダイヤモンドサービス」ステイタス獲得条件

プレミアムポイントの年間獲得ポイントが10万ポイント(うちANAグループ運航便5万ポイント)を超える必要が有ります。

 

これは普通運賃で、[伊丹]ー[羽田]  を搭乗し獲得出来るプレミアムポイント「960ポイント」で計算すると、約104回の搭乗が必要となります。

 

1年間は52週ですので、毎週、毎週、伊丹空港ー羽田空港 を往復して丁度到達するレベルですね。

国内線だけで考えると相当飛行機に乗らないと到達しないイメージです(笑)

もちろん毎月欧米へ出張等で行っていたり、[那覇空港]ー[羽田空港]などの長距離便であれば、1回あたりで獲得するプレミアムポイントが多くなりますので、搭乗回数自体は少なくてすみます。

 

そもそもプレミアムポイントって何?

という方は、以下の記事で解説していますので、参考にどうぞ。 

 

ちなみに、ANAではプレミアムポイントが10万ポイントを超えた日の翌々日から「ダイヤモンド事前サービス」として、「ほぼダイヤモンドサービス」を受けることが出来ます。 (公式アナウンスでは翌月となっていますが、実際はWebのステータス表示が変わったらステータスは変わっています)

 

「ダイヤモンド事前サービス」が始まる前に予約している場合、その予約は獲得出来るボーナスマイルが「プラチナ会員」のままですので、専用サービスデスクに電話して、「ダイヤモンド会員」になったことを伝える必要が有ります。そうすると「ダイヤモンド会員」としてのボーナスマイルが貰えるようになりますので、要チェックです。

 ※事前サービスについては別記事にも纏めていますので、参考までにどうぞ。

 

2.「ダイヤモンドサービス」ステータスのメリット

 

マイル積算率のアップ

通常獲得マイルに加えて、以下のボーナスマイルが獲得できます。

ステータス1年目:115%

ステータス2年目以降:125%

 ※ANAプラチナカード、ANAゴールドカード保有の場合、さらに5%上乗せされます。

 

「ダイヤモンド会員」では、通常積算マイルに加えて、さらに115%~130%のマイルがボーナスマイルとして加算されることになります。これは大きいですよね。

飛行機に乗れば乗るほど、どんどんマイルが貯まっていきます。

 

マイル有効期限の延長

「ダイヤモンド会員」でいる限りはマイルの有効期限は有りません。

「ダイヤモンド会員」でなくなった場合、その時点での保有マイル全ての有効期限が、その日から3年後に再設定されます。

 「優先チェックインカウンター」が使える:空港でのメリット

繁忙期の空港チェックインカウンターの長蛇の列、誰もが出来ることなら避けたいものですよね。

国内線の場合「ANA 優先チェックインカウンター」、もしくは羽田空港のみ、さらに優先された専用窓口「ANA SUITE CHECK-IN」が利用できます。

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また、いつも混んでいるイメージのある国際線のチェックインカウンターですが、「ダイヤモンド会員」はファーストクラス利用客と同じチェックインカウンターが利用できますので、国際線でも混雑とは無縁のチェックインとなります。

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この写真は成田空港国際線「ANA SUITE CHECK-IN」の入口です。

 

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成田空港国際線「ANA SUITE CHECK-IN」の中の様子です。少ない利用者の為に多くの窓口が有りますので、待ち時間は基本的にゼロです。

 

ANAラウンジが使える:日本国内の空港でのメリット

<国内線>

ダイヤモンドメンバーしか利用できない「ANAスイートラウンジ」(羽田空港、那覇空港、伊丹空港の3か所に設置)、ダイヤモンドメンバーに加えてプラチナメンバー、SFC所有者も利用できる「ANAラウンジ」(国内の各空港に設置)が、本人と同行者1名までANA便に搭乗する時は、いつでも使えます。

ラウンジが使えるようになると、空港での待ち時間の概念が一変しますので、本当に大きなメリットだと思います。

 

国内線のラウンジってどんなもの?という方は以下の記事を参考にどうぞ。

 

<国際線>

ダイヤモンドメンバーしか利用できない「ANAスイートラウンジ」(羽田空港、成田空港の2か所に設置)、「ANAラウンジ」(国内の各空港に設置)が、本人と同行者1名までANA便に搭乗する時は、いつでも使えます。

 

国際線のラウンジについては、以下の記事を参考にどうぞ。 

 スターアライアンス加盟航空会社ラウンジが使える(全世界):空港でのメリット

「ダイヤモンド会員」になると、「スターアライアンスゴールドメンバー」の資格も同時に取得できます。したがって、スターアライアンス加盟航空会社に搭乗した場合は、全世界の空港に有るスターアライアンス会員向けのラウンジを利用できる、ということになります。

トランジットや何だかんだで空港滞在時間が長くなっても、快適なラウンジで待ち時間を過ごすことが出来るようになります。

海外旅行の強い味方ですね。

 

海外で「スターアライアンスゴールド」メンバー資格で入室できるラウンジの例は以下記事をどうぞ。 

 

「プラチナ会員」も同等の「スターアライアンスゴールド」のステータスとなりますが、「ダイヤモンド会員」の場合、一部特別に優遇されているラウンジもあります。

例えばチャンギ国際空港(シンガポール)にあり世界最高峰のラウンジと言われている「シルバークリスラウンジ」はANAと提携しており、ANA運行便を利用するダイヤモンド会員は特別に「ファーストクラスラウンジ」が利用出来ます。(単なる「スターアライアンスゴールド」では利用できないラウンジです。) 

 

利用時のレポートは以下記事をどうぞ。

 

優先手荷物検査場が使える:空港でのメリット

これも「優先チェックインカウンター」と同様ですが、以下の空港では優先手荷物検査場を利用できる為、手荷物検査場の混雑を避けることが出来ます。

国内線(プラチナ会員と同等):新千歳空港、羽田空港、伊丹空港、福岡空港 

※羽田空港のみダイヤモンド会員専用の優先検査場有り

国際線(プラチナ会員と同等):成田空港、羽田空港

※成田空港のみタイヤモンド会員専用の優先検査場有り

※海外の空港でも「スターアライアンス・ゴールドメンバー」用の優先検査場が有る場合もあります。

 

手荷物受取の優先:空港でのメリット

主に国際線でのメリットですが、エコノミークラス搭乗でも、ファーストクラス利用客と同様に「最優先」の荷物タグがつきます。

到着空港では、最優先で自分の荷物が出てきますので、到着後の時間が有意義に使えます。

 

(国際線)プレミアムエコノミーへの変更

ANA国際線で導入が進んでいる、エコノミーよりも広くて色々快適な「プレミアムエコノミー」。

運賃相場がビジネスクラスに匹敵するくらい高額ですので、なかなか乗る機会は無いと思います。

ただ、ダイヤモンド会員になると、エコノミーで予約していても、搭乗手続き時(搭乗の24時間前)に「プレミアムエコノミー」に空席が有れば、先着順で必ずアップグレード出来てしまいます。

相対的なコストパフォーマンスが悪い「プレミアムエコノミー」が満席ということは少ないので、結構な確率で「プレミアムエコノミー」にアップグレードされます。これは大きなメリットですよね。

※同じメリットが「プラチナ会員」、「SFC所有者」にもありますが、ダイヤモンド会員のアップグレードが最優先となります。

 

優先搭乗:空港でのメリット

ANA便を利用する場合、最優先で飛行機に乗れます。手荷物を持っている乗客が多い時などは先に搭乗して荷物を置けますので、メリットが有ると思います。

ANA便の場合の搭乗順は、事前改札サービス⇒ダイヤモンド会員⇒プラチナ会員/SFC会員⇒ブロンズ会員/一般、となります。

 

国内線指定座席の優先:予約時のメリット

「ダイヤモンド会員」は予約時からすべての座席を指定できます。

最前列座席等は、ダイヤモンド会員のみに解放されており、他のステータスにはブロックされているなど、他のステータスでは予約できないエリアが存在します。

※ただ、全ての座席は搭乗2日前に基本的に誰でも予約できるようになります。

 

国内線特典航空券の優先:予約時のメリット 

国内線の特典航空券は2か月前からの予約受付開始ですが、ダイヤモンド会員はそれよりも2週間早く申し込むことが出来ますので、繁忙期や人気路線でも特典航空券を予約できる可能性が高くなります。

 

国際線特典航空券の優先:予約時のメリット

取りにくいと評判のANAの国際線特典航空券。

ダイヤモンド会員は、もちろん最優先で確保することが出来ます。

(そもそも設定されている特典座席枠が多いです。)

激戦路線では「ダイヤモンド会員」間の争いも厳しいですが、一般会員ではほぼ無理なファーストクラスも、「ダイヤモンド会員」なら2席でも十分狙えます。

 

国際線手数料無料

ダイヤモンド会員専用電話にて予約等した場合、新規発券手数料・交換発行手数料が免除されます。これは地味に嬉しい特典です。

 

空港での空席待ち優先(国内線):空港でのメリット

空港で空席待ちをする際には、最優先となります。

 

アップグレードポイントの獲得

前年度プレミアムポイントの獲得数に応じて「アップグレードポイン」が貰えます。国内線の場合、4ポイントで当日空席が有ればプレミアムクラスにアップグレードできますので、是非活用しましょう。

また、国際線のアップグレードに関して、「ダイヤモンド会員」のみ料金種別に関わらず通常必要なアップグレードポイントの2倍のポイントを消費すれば、当日空席が有る等条件は有りますが、アップグレードが可能となります。

他のステータスでは安価な「エコ割」等の運賃ではアップグレードポイントは使えない設定なので、ダイヤモンド会員だけに与えられた大きなメリットだと思います。

 

メンバー専用サービスデスク(電話窓口)の利用

ダイヤモンド会員専用の電話窓口が利用できます。通常予約や特典航空券の相談、何かトラブル等が発生した時にも利用できます。

専用電話窓口に関して、ダイヤモンド会員専用窓口のみ携帯電話からの利用でも電話料金が無料、と他のステータスと微妙な差がつけられています。

 

スーパーフライヤーズカード(SFC)を作成できる

ダイヤモンド会員も当然SFCは作れます。(ANAではプラチナ会員、ダイヤモンド会員になればSFCを作ることが出来る仕組みになっています)

SFC(スーパーフライヤーズカード)って何?という方は、以下の記事をどうぞ。 

 

 選べる特典が有る

 

ANAスカイコイン6万コインやアップグレードポイント12ポイント、ミシュラン星レストランご招待、IHGホテル利用券4万円、それに合わせてスイートラウンジ利用券6枚、等選べる特典が付いてきます。

自分のスタイルに合わせて特典を選ぶ楽しみですね。

詳細は以下の記事をどうぞ。

 

まとめ

 

ということで、ANA最上級会員「ダイヤモンド会員」のメリットを纏めてみました。

 

「最上級会員」というだけあって、まだ書ききれていない特典もあるぐらい、予約段階、空港についてから、座席のアップグレード、選べる特典、と受けることが出来るサービスは、正に「至れり尽くせり!!!!」ですね。

 

最後に、航空会社の上級会員になってすることは、何でしょうか?それは、勿論飛行機に乗ること、ですよね。飛行機に乗ってこそ、上級会員のメリットは享受できる訳ですから。

 

ただ、ここで問題になってくるのが、航空券の費用です。年に何回も海外へ!行ければ良いですが、現実はなかなか難しい、、、ですか?

 

世の中には費用を掛けずに航空券をGETする方法がありませんか? そう、特典航空券です。「マイル」でGET出来る特典航空券を活用し、航空券の費用を最小限に抑えて、上級会員のメリットを享受しようでは無いですか!

 

え?マイルなんて中々貯まらない!ですって?そんなこと無いです。飛行機に全く乗らずに年間20万マイル貯めることは可能です。以下の記事にその方法を紹介していますので、是非読んで上級会員のメリットを活用しながら無料で海外旅行へ行きましょう!

 

以上、せっかくのダイヤモンドメンバーを満喫する為にANAにすっかり囲い込まれている、ためたろう、でした。